東浩子「泣きそう」 初V逃し3位でも…初賞金シード確定的
「女子ゴルフ・日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯・最終日」(10日、安比高原GC=パー71)
雷雲接近のため競技開始が3時間50分遅れ、首位から出た李知姫(韓国)が6バーディー、4ボギーの69で回り、通算5アンダーで今季初優勝、通算22勝目を挙げた。2008年日本女子オープン以来の国内メジャー2勝目で、3年シードを獲得。69で回ったイ・ミニョン(韓国)が1打差の通算3アンダーで2位。初優勝を狙って首位から出た東浩子(25)=加賀電子=は72とスコアを伸ばせず、通算2アンダーで3位だった。
悔しさよりも喜びが上回った。東は初優勝こそ逃したが、ツアー自己最高の3位に食い込み、プロ6年目で初の賞金シードを確定的にした。「優勝はできなかったけど、シードはすごくうれしい。6年がかりですからね。泣きそうです」と声を震わせた。
インの12番から3連続ボギー。ともすれば崩れそうになる流れの中で踏みとどまった。「15番からしっかりついていこうと気持ちを切り替えた」。その15番で5メートルを入れてバーディー。17番では7メートルをねじ込み「気持ちで入れた。自分の成長を感じた」と自己評価した。
最終18番では第3打のアドレス時にボールが動いたと勘違いし、競技委員を呼んだが、テレビ判定の結果、ボールが動いておらず無罰となった。この第3打はグリーン左へ外したが、難しいアプローチをOKに寄せて単独3位を死守。「やっと自分に自信を持って1週間戦えた。これからのゴルフ人生に自信が持てる」。涙の乾いた目を未来に向けた。