辻梨恵 せっかく単独首位だったのに…18番ダボで首位に4人の大混戦
「女子ゴルフ・マンシングウェア・東海クラシック・第2日」(16日、新南愛知CC美浜C=パー72)
ツアー初優勝を目指す辻梨恵(23)=大和証券=が最終ホールでダブルボギーを打ちながらもベストスコア68をマーク。比嘉真美子、大山志保、アン・ソンジュ(韓国)とともに通算7アンダーで首位に立った。台風接近予報の最終日は18ホールプレーできるか不透明だが、いずれにしても大混戦模様だ。
開催コースのある知多半島にも台風18号が近づいている。18番を通算9アンダーの単独首位で迎えた辻は、「最終日は中止や短縮になるかも。1打でも縮めて上がりたい」と思っていた。それが影響したか、ドライバーショットが右へ行きがちだった不安が的中。ラフの深い右斜面に打ち込んでしまった。
第2打も再び右ラフへ打ち込み、結局ダブルボギーのフィニッシュ。「悔しいです」。自ら混戦を招いた。
それでも雨の中での15番までのゴルフは圧巻だった。8、11番での2度のチップインを含む7バーディーを奪取。「前週の試合で不動裕理さんと2日間回って、どんな場面、どんなショットでもリズムが変わらないすごさを見た。だから、考えすぎず淡々とリズムだけ意識していこうと思った」という。
最終ラウンドが中止の場合には、プレーオフのみが行われる可能性もある。いずれにしても念願の初Vへ、チャンス到来。神奈川県南足柄市の長福寺に生まれ育ち、座禅や茶道で鍛えた集中力、メンタルの強さを発揮する時だ。