寺西V!6年前の2位からリベンジ 最終18番バンカーも…パーで1打差逃げ切る
「デイリースポーツ年齢別アマチュアゴルフ選手権決勝大会」(19日、吉川CC=パー72)
3部門計85人が参加して行われた。青年・壮年の部(15~55歳)は2バーディー、3ボギーの73で回った寺西俊人(31)=白鷺=が初優勝を果たした。シニアの部(56~64歳)は水田裕康(63)=東海=がパープレーの72、グランドシニアの部(65歳以上)は沖和人(68)=PGS=が1アンダーの71でともに初制覇した。
アテスト会場で後続組のスコアを見届け、自身の優勝を確認した寺西の笑顔がはじけた。「6年前に2位だったので、リベンジできて良かった」。2011年大会では、現在はシニアプロとして活躍する父・明とワンツーフィニッシュだった。
「あの時は満足の2位だったけど、今回は出るからには優勝を目指していた」
6年ぶりの参戦で見事に雪辱。最終18番は2打目をバンカーに入れたが、下り1メートルを沈めてパー。結果的にこのパットで1打差逃げ切りを決め、「今日は寄せワンが5ホールあった。得意クラブはパターです」と笑みを広げた。
ゴルフ歴は12年で競技経験も豊富だが、最近は仕事が忙しく「練習はあまりできていない」と話す。ラウンド回数も「ゼロの月もあるし、3カ月ぐらいブランクがあくことも」。それでもトップアマとしての実力を維持できているのは、「ストレッチで体のコンディションを整えているから」だという。
約3年前に人間の体の動きを4タイプに分ける「4スタンス理論」に基づいたストレッチを学び、「劇的に変化しました。練習をしなくても、体の使い方で『こういうスイングができる』と分かる。ゴルフが安定しましたね」。練習不足でも、ラウンド不足でも、好スコアは出せる-。頂点に立った寺西が、しっかりと証明してみせた。