畑岡奈紗 また藍超えた!ツアー史上最年少2勝 藍の金言胸にプロ初V
「女子ゴルフ・ミヤギテレビ杯・ダンロップ女子オープン・最終日」(24日、利府GC=パー72)
昨秋の日本女子オープン選手権を制した畑岡奈紗(森ビル)が8バーディー、1ボギーの65と伸ばし、通算13アンダーで優勝した。18歳254日でのツアー2勝目は、2004年3月に18歳262日で達成した宮里藍を8日早く超えるツアー史上最年少記録となった。前回覇者の李知姫(韓国)が68で回り4打差の2位に入った。
畑岡の爆発力が際立った。力強いショットと正確なパットで、ただ一人2桁アンダーに達した。「ショットは一番飛んでいたころに戻ってきた。速いグリーンに対し、マネジメントもできた」と笑みを浮かべた。
1、2番でいずれも2メートルに寄せて連続バーディー。64を出した前日の勢いそのままの内容で抜け出した。四つ伸ばして折り返し、後半は5メートル超のバーディーパットを3度も沈めた。
この大会は憧れの宮里藍さんが03年にアマチュア優勝を飾った。前週に現役最後の試合を終えた大先輩が持っていたツアー2勝目の最年少記録を更新。日本女子オープンでも宮里さんの最年少優勝記録を破っている。クラブを置いた第一人者の跡をたどるように実績を積んでいる。
新人プロとして挑んだ今年の米ツアーではいいところなく賞金ランク136位に沈んだ。どん底だった6月、宮里さんから「自分を信じてやること」と言われたという。自らを磨いた結果の1勝に「ようやく自分のゴルフができてきた。米国でもやれる自信もできつつある」と力強く語った。