畑岡奈紗40年ぶりの日本女子OP連覇 目標20アンダーで2位に8打差の圧勝
「ゴルフ・日本女子オープン・最終日」(1日、我孫子GC=パー72)
最終ラウンドが行われ、通算13アンダー単独首位で出た畑岡奈紗(18)=森ビル=が8バーディー、1ボギーの65で回り、大会新記録となる通算20アンダーまでスコアを伸ばして2位の申ジエ(韓国)に8打差をつけて圧勝。1976、77年の樋口久子以来40年ぶりとなる大会連覇を果たした。畑岡は前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンに続くツアー3勝目で、日本人初の同一大会連覇と2週連続優勝との同時達成となった。
史上2人目の大会連覇を果たした畑岡は、「(連覇できて)良かったです。(新記録で目標スコアの20アンダーに)ほんとに届くとは思っていなかったが、きょうはいい流れで20アンダーで上がれてうれしい。20アンダーを目標に最後までプレーした」と喜びを表した。
この日の畑岡は3日目までと同様にショット、パットともに好調。スタートの1番パー5をバーディー発進すると、2番パー4はボギーとしたが、3番、パー5でバーディーを取り返し、続く4番パー3も連続バーディー。6番パー3もバーディーとし、前半を4バーディー、1ボギーと3打伸ばし通算16アンダーて「サンデーバックナイン」へ折り返した。
後半に入っても11番パー4では約20メートルのバーディーパットを沈めた。畑岡は続く12番パー3でバンカーからパーセーブするとギャラリーの拍手に笑顔で右手を挙げながら応えた。
前日に最終日での目標を「20アンダーまで伸ばしたい」と語っていた畑岡は13番パー4でもバーディーを奪い、続く14番パー4で連続バーディー。そして、17番パー5でバーディーを取り、目標スコアの通算20アンダーに到達した。
畑岡は最終日のプレーを、「ショットの安定感とパターが入ってくれた」と振り返った。最終18番ではグリーンの周囲で大勢のギャラリーが輪を作り、「バーディーパット打つ前にびっくり」と笑顔。今季の女子ゴルフ界は、畑岡にとってもあこがれで目標としてきた宮里藍の引退という節目を迎えただけに、「これから私たちの世代が日本を引っ張っていくので、(今回の優勝は)意味のある優勝だと思う。プロとして日本女子オープンを勝てて良かった。これからも攻める気持ちを忘れずにやりたい」と語った。