「男子ゴルフ・ツアーワールド・カップ・第１日」（５日、京和ＣＣ＝パー７１）

　賞金ランク３位の宮里優作（３７）＝フリー＝が圧巻のスタートダッシュで今季初の首位発進を飾った。ボギーなしの自己最多１０バーディーを奪い、自己最少ストロークを更新する「６１」をマーク。右手首痛に苦しめられながら、逆転賞金王へいきなりビッグスコアをたたき出した。３打差の２位に日高将史とＨ・Ｗ・リュー（韓国）が続いた。

　宮里優の笑顔には喜びと驚きが同居していた。「すごかったですね。ちょっと（バーディーを）取りすぎたかな」。バーディーは１０、スコアは６１。プロ１５年間で打ち立ててきた自己記録を軒並み打ち破った。

　８月末に右手首を痛め、「前半は６、７割くらいで軽く打っていた」という。転換点は１４番パー４。１０ヤードのチップインバーディーを奪って「いい流れをつくれた」。痛み止めが効き始め、３連続バーディーで勢いづいた。１８番から４連続、６番から再び３連続バーディーを奪った。

　今大会は名古屋市内の自宅から通勤圏内ながら、「家にいるといろいろやってしまうから」とあえてホテル生活を選択。「そろそろ３勝目に向けてギアチェンジしないと」。逆転賞金王へ、宮里優が豪快にのろしを上げた。