金谷拓実が2位浮上 大学の先輩・池田と最終組対決で90年ぶりアマVだ

 「男子ゴルフ・日本オープン・第3日」(14日、岐阜関CC東C=パー70)

 27位から出たアマチュアの金谷拓実(19)=東北福祉大1年=が1イーグル、5バーディー、2ボギーの65で回り、通算5アンダー2位へ浮上した。女子の畑岡奈紗(18)ら“黄金世代”と同学年。2015年大会は11位でローアマを獲得しており、最終日は2度目の栄誉はもちろん、大逆転で1927年第1回大会の赤星六郎以来90年ぶりとなるアマチュアVを目指す。首位から出た池田勇太が67で回り、通算10アンダーで14年以来2度目の優勝へ王手をかけた。

 2年前に史上最年少でローアマを獲得した大器が、パワーアップして大舞台に戻ってきた。金谷が難しいコースセッティングの中で65をマーク。「自分でも驚いています。力が入ってリズムが早くならないように気をつけました」。まだ幼さの残る19歳の笑顔に充実感を漂わせた。

 圧巻の18ホールだった。544ヤードの7番パー5は、220ヤードを3Uで打って2オン成功。8メートルの上りフックラインを読み切って、イーグルを奪った。勢いは止まらず、9番から4連続バーディー。プロでも手こずる491ヤードの10番パー4は、210ヤードの第2打を4メートルにピタリ。ショットが切れに切れた。

 今春、数々の強豪プロを輩出してきた名門・東北福祉大に進学し、練習環境が格段によくなった。週に数回の筋力トレに取り組むことで、2年前に比べて体重は10キロ増、ドライバー飛距離は20ヤードアップし280ヤード。今大会の快進撃を支える。

 東北福祉大の先輩、松山英樹と4月のマスターズ後に埼玉・霞ケ関CCで初めて同組ラウンドする機会を得た。「ドライバーは40ヤード置いて行かれた。松山さんの飛距離にはびっくり。自分もいつかと思いました」と強い刺激を受けた。同い年の畑岡奈紗の日本女子オープン連覇も発奮材料になっている。

 最終日に同じく大学の先輩、池田との最終組対決を制し、大逆転Vならアマ90年ぶり。また19歳145日での優勝は、第2回大会の浅見緑蔵が持つ日本タイトル史上最年少記録19歳281日を更新する。「勇太さんと回るのは楽しみ。粘り強くやりたい」と快挙を見据えた。

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