石川航、兄・遼と同じスコアで初日終了 兄が曲げた16番もう少しでホールインワン
「男子ゴルフ・マイナビABC選手権・第1日」(26日、ABC・GC=パー72)
石川遼(26)=CASIO=と、弟・航(17)=埼玉県立浦和高3年=がともに73、1オーバーで63位スタート。国内ツアー復帰2戦続けて予選落ち中の兄とレギュラーツアー出場3戦目でベストスコアの弟はプレー後の表情で明暗を分けた。賞金ランク1位の小平智、同2位の宮里優作ら4人が67で回り5アンダーで首位に並んだ。
兄とは対照的に、弟の航は「今まで出たトーナメントで一番よかったです」とはにかんだ。170センチ、55キロと小柄で、この日のドライビングディスタンスは237ヤードで出場96人中95番目。それでも、バックスイングでトップを深くとるようスイング改造をしてショットが安定した。兄が大きく曲げた16番パー3では3番ウッドを握り、もう少しでホールインワンというスーパーショットを放った。
レギュラーツアー出場は3度目だが、これまで予選を通ったことはない。今大会は、若い選手の育成のため兄が中心になって開催している下部ツアーで堂々ベストアマを獲得し、出場権を得た。初日は兄と同スコアとはいえ、「勝てるとは思っていない。同じ大会に出て力の差が分かると思っています」と、あくまで謙虚だ。
埼玉県内屈指の進学校で学んでいるが、プロを目指しており、来春から日体大に進むことを希望している。「進学するかどうか迷ったが、日体大は練習環境がいいし、上手な選手がたくさんいるから」と説明した。