アン・シネ 3位発進の好調スタート 先週棄権の心身ダメージを克服
「女子ゴルフ・樋口久子・三菱電機レディース・第1日」(27日、武蔵丘GC=パー72)
“セクシークイーン”アン・シネ(26)=韓国=が5バーディー、1ボギーの68をマークし3位発進した。前週はクラブ超過でペナルティーを受けて途中棄権したが、わずか1週間で立ち直りを見せた。ペ・ヒギョン(韓国)が66で首位に立ち、福嶋浩子が1打差の2位。さらに1打差の3位にアン・シネのほか、畑岡奈紗、穴井詩がつけた。
三菱電機カラーの赤のウエアに身を包み、アン・シネが快調にスコアを伸ばした。出だしの1番で第3打を1メートルにつけてバーディー発進。3番こそアプローチが寄らずボギーとしたが、3メートルを入れた5番以降で4つのバーディーを奪った。
初日3位発進は7月のニッポンハム・レディースの2位に次ぐ好成績。先週は2日目にクラブ超過が判明し8罰打を受けた。精神的なダメージもあって途中棄権したが、わずか1週間で心身のダメージを克服した。「先週はショットがよくなり、昨日からいい感じがつかめた。慎重にプレーしたのもよかったと思う」と笑顔で振り返った。
この日は日本ツアーで初めてハウスキャディーを起用した。プロアマを担当した学生ボランティアの大友達也さん(21)で「英語もしゃべれる人だし、うまくコミュニケーションできた」と結果につなげた。
前週まで賞金ランク82位。来年の出場権を得るために、今大会後のセカンドQTから出場するが、今週日本ツアー初優勝を達成すれば、その必要はなくなる。「明日からは台風が来るという予想もあるそうなので、地味なカラーでプレーしたい」。ゴルフは派手に独走態勢を固める。