史上初…女子ゴルフ2週連続最終日中止 永井花奈が初優勝「中止は予想外」
「三菱電機レディース・最終日」(28日、武蔵丘GC=パー72)
荒天のため最終日の競技が中止になり、2日目までの36ホールで通算7アンダー首位に立っていた永井花奈(20)=デンソー=の初優勝が決まった。前週のマスターズGCレディースも最終日が荒天で中止になっており、2週連続の最終日中止は女子ツアー史上初だった。史上最速のプロ3勝目を目指した畑岡奈紗は通算6アンダーで穴井詩、ペ・ヒギョンと並び2位だった。
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台風22号の影響による強い雨で競技は午前8時9分に中断。天候の回復が見込めないため、同9時30分に中止が決まった。この瞬間、キャディーマスター室前のベンチで待機していた永井のツアー初優勝が決定。カメラのフラッシュの光を浴び、ちょっと戸惑ったような笑みを見せた。
「朝スタートの2時間前にコースに来た時は競技をやると思っていたので、中止は予想外でしたが、本当にうれしいです」
今週はショットの復調を支えに、初日は3アンダー69で6位につけると、2日目は5バーディー、1ボギーの69をマーク。通算7アンダーで単独首位に立っていた。一番の勝因には下から6メートルのバーディーパットを入れた15番パー3を挙げ「あのバーディーが大きかった。流れが変わりました」と振り返った。
2日間36ホールに競技が短縮されたとはいえ、プロ2年目でうれしい初優勝。「ゴルフを始めたころ(6歳)から考えると期間的には長いけど、必死に課題に取り組んできたので、あっという間だったかなと思う」と感慨に浸った。
来週は米女子ツアーの強豪が集まるTOTOジャパンクラシック(茨城・太平洋C美野里C)。絶好の腕試しのチャンスに「まだ3日間プレーして優勝したことがないし、1勝で満足はしない。何勝もできるようなプレーヤーになりたい」と夢を大きく膨らませた。