無名の33歳・中島が直ドラ成功から勢いに乗り首位発進!フィリピンで腕磨いた変り種
「男子ゴルフ・平和PGM選手権・第1日」(2日、PGMリゾート=パー71)
プロ11年目で未勝利の中島徹(33)=信濃GC=が6番からの4連続を含む7バーディー、2ボギーの5アンダー66を出して首位に立った。武藤俊憲、星野英正ら5人が4アンダー67で2位。石川遼は5オーバー76で87位と出遅れ、4試合連続予選落ちのピンチに立たされた。
チャレンジが吉と出た。530ヤードの6番パー5。中島は迷わずドライバーを抜くと、ピンまで残り240ヤードを“直ドラ”で8メートルに2オン成功。2パットで難なくバーディーを奪い、この勢いで9番まで4連続。ツアー初の単独首位に立った。
「直ドラは失敗もするんですけど、よくやります。今日は手前からうまく転がって乗ってくれました」
フィリピンで腕を磨いた変わり種だ。小さい頃から父の故・次人さん(享年56)に頻繁に旅行に連れて行ってもらった関係で、現地でもゴルフ大会に出場経験があり、13年からは日本との日程を調整しながらフィリピンツアーに参戦中。「沖縄とフィリピンは近いのでグリーンの芝質がよく似ている。それがよかったのかも」と好調の要因を挙げた。
今週は綾子夫人と1歳8カ月の長女・花ちゃんが見守る中でのプレー。「ホテルに帰ってから子供と一緒にプールに入ったりしていますよ」。家族の応援を支えに、2日目以降もスコアを伸ばす。