石川遼また落ちた 成績度外視スイング改造で予選落ち…来週以降も出場
「男子ゴルフ・平和PGM選手権・第2日」(3日、PGMリゾート=パー71)
87位から出た石川遼(26)=CASIO=は3バーディー、3ボギー、3ダブルボギーの77と大きく崩れ、通算11オーバー98位で、プロデビューした2008年以来となる4試合連続予選落ちを喫した。朴相賢(韓国)が66で回り、通算8アンダーで首位に立ち、1打差の2位に手嶋多一が続いた。
スイング改造中の石川が記録的な大たたきを演じた。インスタートの10番で第2打を左にOB。いきなりダブルボギーでつまずくと、続く11番も第1打を右にOBとし、まさかの連続ダブルボギー。わずか2ホールで4オーバーは一般ゴルファーでもそうはない。
悪い流れを引きずったままインは6オーバーの42。アウトはショットがやや安定感を取り戻し、イーブンパー35でまとめたが、合計77はアマチュア時代の07年ブリヂストンオープンの86、11年日本ゴルフツアー選手権の83に次ぐ自己ワースト3位の数字となった。
4試合連続予選落ちは悔しいはずだが、スイング改造というゴルフ人生最大の課題に取り組んでいる大事な時期。「最初の方は後戻りしているのかと思ったが、最後の数ホールは内容がよかった。5年先、10年先を考えた時に今取り組まなければならないものがある。目先の予選通過を最優先する時期ではないと考えている」と、結果を潔く受け入れた。
終盤の数ホール、中でも9番はドライバーを真っすぐに飛ばしてバーディー。暗闇の中で光も見えているだけに、来週以降も出場を続ける考え。「(スイング改造は)今やらないといけないこと。だからこういう結果も受け入れている。精神的にきついけど、やると決めたら貫きたい」と、あえてイバラの道を突き進む。