遼 首位と1打差、Vへあと1歩の2位 復活に手応え「次こそは勝ちたい」

 「男子ゴルフ・カシオワールドオープン・最終日」(26日、Kochi黒潮CC=パー72)

 石川遼(26)=CASIO=は復活優勝にあと一歩届かなかった。首位から5打差の7位で出て6バーディー、ノーボギーの好内容で連日の66をマーク。通算12アンダーで優勝には1打及ばず2位だったものの、来季へ向けた手応えを感じさせた。スンス・ハン(米国)が通算13アンダーでツアー初優勝を遂げた。

 完全復活近し-。石川が今季最後のラウンドで、6バーディーを量産し2位に入った。

 ラウンド後は、充実感と悔しさが交ざったような表情を見せた。「勝てなかったという4日間ではない。ただ、この内容では優勝は厳しい。18番(パー5)も2オンできる状態ではないので、イーグルをイメージできず、精いっぱいのバーディーだった」。

 とはいえ、10月の帰国後から取り組んでいるスイングの改良は軌道に乗っているようだ。17番パー4ではパーだったものの、安定したショットで2オン。「ティーショットも第2打も、上位争いをしているなという充実感や心地よいプレッシャーを感じた。今後に向けていい糧になる、いろんな思いが詰まった一打だった。今は、次こそは勝ちたい、という気持ち」と満足そうに振り返った。

 今季が終わっても、休む間もなく来季へ向けて動き始める。12月は練習にあて、来年1月からは米国の下部ツアーに参戦する予定。その後は日本ツアーに出場する可能性もある。「1月から4月までは(米下部ツアーに)全部、出ようかと思っている。日本ツアーにも出場したいと思ってる」。

 米ツアーで辛酸をなめた後、再起をかけたこの秋の日本ツアーで一定の手応えをつかんだ。来年こそは、昨年8月以来の優勝が見られるかもしれない。

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