勝みなみ 悔し涙のち笑顔 後半崩れショックで勘違いもQT突破

 「女子ゴルフ・ツアー最終予選会・最終日」(1日、有馬CC=パー72)

 黄金世代と呼ばれる2人の明暗が分かれた。勝みなみ(19)=フリー=は後半40と崩れ、ホールアウト時は涙を流したが、結果は通算1アンダーの26位。30人程度と見込まれる来季前半戦フル出場が可能となった。一方で新垣比菜(18)=フリー=は痛恨のペナルティー(2罰打)で通算2オーバー45位となり、出場可能試合が絞られる。松森彩夏(2位)、杏佳(19位)姉妹はそろって圏内確保。アン・シネ(韓国)は71位でQT順位による出場はほぼ不可能となった。

 神も仏もいない-。勝がホールアウト後に大粒の涙を流した。スコア提出前に関係者に「来年は何位くらいまで試合に出られるんですか」と聞くと「35位くらい」との回答。「これじゃ私は35位に入れない。ダメだ」と勝手に勘違いして涙腺が切れたのだった。

 テレビインタビューにも目に失望の涙を浮かべながら応じたが、実際の順位は26位で、来季前半戦フル参戦が可能な順位。報道陣のインタビュー直前に関係者からその事実を聞くと、今度は安どの涙を流しつつ、泣きはらした真っ赤な顔に底抜けの笑顔が戻った。「(来年)出られるらしいです。ホントよかったあ」。すぐにテレビクルーに歩み寄り「さっきは出られないと思って泣いちゃいましたが、出られるのでやり直しいいですか」と自らテーク2をおねだりした。

 通算3アンダーで迎えた最終18番で第1打がカート道で跳ねる不運もあって右OB。このホールをダブルボギーとしてしまったのが、泣き笑い劇の発端で「あの瞬間は真っ白になった。出場権をつかむという目的は果たせたけど、目標も見つかった。まだメンタル面も100ヤード以内も弱い。オフに頑張って、来年は別人の勝みなみをお見せできるようにしたい」。胃が痛むようなQTを突破し、天才少女がさらなる飛躍を誓った。

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