「ゴルフ・日立３ツアーズ選手権」（１０日、千葉・グリッサンドＧＣ＝パー３７）

　国内プロゴルフの男子、女子、シニア各ツアーの賞金ランキング上位選手らによる６人制の団体対抗戦が行われ、男子が２年連続７度目の優勝を飾った。今季賞金ランク２位の小平智（２８）＝Ａｄｍｉｒａｌ＝が元賞金女王の妻・古閑美保さん（３５）をキャディーに引き連れてバーディーを量産し、２年連続３度目の最優秀選手に輝いた。シニアが２位、女子は３位だった。

　超強力な相棒を得た小平が躍動した。前半９番で鋭く切れる１２メートルの難しいロングパットをねじ込むと、キャディーを務める古閑さんが両手を上げ「よっしゃーっ！！」。夫婦による共同作業で前半４個、後半はペアの今平周吾とともに６個のバーディーを積み上げ、３度目の出場で３度目のＭＶＰを獲得した。

　「美保と和気あいあいとできて楽しかった」と小平が言えば、キャディー初体験だった古閑さんは「すごい楽しかった。感情が入っちゃうんで、パットが入るとすごくうれしかった」と幸せオーラ全開の笑みが絶えない。

　家事、炊事、洗濯などに加え、コース上でもサポートした新妻は「（グリーンの）ラインは読んでないけど、風（のジャッジ）くらいは言いました」と少し胸を張ると、小平は「間違ってたじゃん」とピシャリ。でも、古閑さんは負けじと「間違ってないよ。まあ、私は自分がやる方がいいかな」と笑った。

　小平はマスターズ出場圏内の世界ランク４９位。１１日にはアジアツアー最終戦のインドネシア・マスターズ（１４日開幕・ジャカルタ）に向けて出発する。