石川遼首位!開幕戦Vイケる 第2日で浮上、第3日ハーフ終え暫定3位
「男子ゴルフ・SMBCシンガポール・オープン・第3日」(20日、セントーサGC=パー71)
前日から順延された第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われたが悪天候で中断し、6人しか終えられなかった。第2ラウンド66で通算7アンダーの首位に並んだ石川遼(26)=CASIO=は、第3ラウンド前半までスコアを維持し暫定3位につけた。チャプチャイ・ニラトらタイの2選手が9アンダーで暫定トップ。残り2ホールの稲森佑貴、12ホールを消化した小平智が通算6アンダーで暫定10位。池田勇太は予選落ち。
雷の影響でプレーが途切れても、石川は集中力をキープして上昇した。残していた第2ラウンドの10ホールで4バーディー、ボギーなしと四つ伸ばして首位タイに躍り出た。第3ラウンド前には「いい流れ。悪くない」と口にした。
光るのは「芯で捉えることができて、転がりがいい」と説明するパットだ。再開の9番(パー4)で7メートル、続く10番(パー4)では9メートルの長さをカップへ。そして14番(パー3)では起伏のある難しいグリーンで、10メートルを超えるラインを読み切ってファンを沸かせた。
予選の2ラウンドは昨年のマスターズ覇者、セルヒオ・ガルシア(スペイン)と同組で回った。「米ツアーのトップと回っている感覚」という緊張感もプラスになった。この強豪と互角のスコアで回っているが、石川は「彼はまだ本調子ではない。細かく見れば差はたくさんある」と謙虚に語る。
第3ラウンドは9ホールで3バーディー、1ボギー、1ダブルボギー。1番から連続バーディーを奪うも、3番でダブルボギーをたたくなど出入りが激しく先頭は譲った。6季ぶりに日本を主戦場とするシーズン。ツアー通算15勝目を見据えて最終日に臨む。