松山3連覇へ5打差29位発進 手首の鈍痛抱えるも上昇期待「状態上がれば」

 「米男子ゴルフ・フェニックス・オープン・第1日」(1日、TPCスコッツデール=パー71)

 大会3連覇を狙う松山英樹(25)=LEXUS=は左手首痛を抱えながら5バーディー、3ボギーの69で回り、首位と5打差の29位で発進した。64をマークしたビル・ハース(米国)が首位に立ち、2打差の2位にリッキー・ファウラー(米国)ら5人が続いた。タイガー・ウッズ(米国)は出場していない。

 アクシデントに襲われた。インスタートで迎えた14番でドライバーショットを放った直後、松山はコース脇の飯田トレーナーを呼び寄せ、鈍痛が響く左手首にテーピングを巻いてもらった。

 「痛いですよ。できればやめたいです」と珍しく本音をこぼしたが、「でも、痛いのを我慢して打つしかないんで、我慢して打っているだけ」。やはり気丈だった。3番パー5で残り258ヤードの2打目を6メートルに2オンさせてバーディーを奪うなど、初日を69で滑り出した。

 先週からショットの精度に悩まされ、「かなり不安の中でスタートしていった」という。加えて、序盤から左手首痛も抱え、苦悶(くもん)の表情を何度も浮かべた。ただ、万全でなくとも、決して動じぬメンタルこそが、世界ランク5位の松山の強みでもある。

 「自分の状態が上がれば、良いスコアを出せる雰囲気もある。自分の状態次第かなと思う」

 アーノルド・パーマー以来となる55年ぶりの偉業、V3への衝動は抑えられない。

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