「女子ゴルフ・ダイキンオーキッドレディース・第１日」（１日、琉球ＧＣ＝パー７２）

　日本女子ツアーが開幕し、プロ３年目の高橋恵（２１）＝伊藤園＝が７バーディー、３ボギーの６８で回り、３位発進した。中学時代に下部のステップアップツアーを制し「天才少女」といわれたが、その後伸び悩んだ逸材が、ようやく開花の時を迎えた。川岸史果と森田遥が６７をマークし首位に並んだ。畑岡奈紗は７０で７位、勝みなみは７１で１７位につけた。

　最終ホールとなった９番で４メートルのパーパットを外し、高橋恵は悔しそうに天を仰いだ。「入るかなと思ったんですけどね…」。それでも２番からの３連続を含む７バーディーを奪い、表情は底抜けに明るかった。

　中学２年でステップアップツアー「ＡＮＡ　ＰＲＩＮＣＥＳＳ　ＣＵＰ」で優勝し「天才」と騒がれたが、その後パットの不振に陥って成績を出せなくなってしまった。トンネル脱出のきっかけは、昨年の最終ＱＴで握りを順手からクロスハンドに変えたこと。「イメージ通りに打てるようになった」とトップ通過を果たし、同時に自信もつかんだ。

　今週はその時の手ごたえを確かめ、確固としたものにする重要な大会でもある。すると前半インの１３番で６メートルのバーディーパットを沈め、１４番は７メートル、１６番も８メートルを放り込んだ。「今は自信を持って打てています。やっとゴルフを楽しく感じました」。晴れ晴れとした笑顔が南国の太陽を浴びて輝いた。