【舩越園子の目】ウッズも松山もパーマーのスピリッツに支えられた!?

 「米男子ゴルフ・アーノルド・パーマー招待・第1日」(15日、ベイヒル・クラブ=パー72)

 開幕前、予選2日間にタイガー・ウッズとジェーソン・デー、松山英樹が同組になることが発表されると、先週のウッズの優勝争いを取材した米メディアが耳打ちしてきた。「ロープ内を歩くときは気をつけろ。先週はギャラリーから『邪魔だ!』って怒鳴られて大騒ぎだった」。

 だが、ふたを開けてみれば、今日の初日はやじもトラブルもなく、会場にはいい空気が満ちあふれていた。

 ベイヒルは故アーノルド・パーマーのお膝元。人々はキングに接するチャンスに恵まれ、今大会でウッズが挙げた過去8勝も間近に見てきた。スタートのアナウンスも「ウエルカム・バック(おかえりなさい)、タイガー・ウッズ」。ベイヒルらしいエールの送り方だ。

 ウッズも「みんなのサポートで、いいプレーができた。人々は僕だけではなく同組の選手たちにもとても協力的だった」と感謝していた。その通り「いいプレーを」と願う人々の思いやりは、ウッズだけではなく、やはり故障からの復活を目指す松山にもデーにも向けられていた。

 誰に対しても優しかったパーマーのスピリッツがベイヒルの人々に受け継がれ、選手たちを支えている。そう思わずにはいられない。

(在米ゴルフジャーナリスト)

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