上原彩子 2位発進「いいスタートが切れた」 日本勢では02年福嶋晃子以来の66
「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・第1日」(29日、ミッションヒルズCC=パー72)
上原彩子(34)=モスフードサービス=が8バーディー、2ボギーの66をマークして2位発進した。ペルニラ・リンドベリ(スウェーデン)が65で首位。畑岡奈紗は70で回り20位につけた。日本ツアー賞金女王の鈴木愛は72の56位、野村敏京は75の94位と出遅れた。
6年連続出場の上原がこのコースでの自己最少を更新し、2位につけた。日本勢がこのコースで66を出すのは、02年大会5位の福嶋晃子の最終ラウンド以来。これまで60台が1度しかなかった舞台で8バーディーを奪い「いいスタートが切れた。第2日以降も楽しみ」と喜んだ。
宮里藍が引退。横峯と宮里美香はシードを失って米ツアーを離れた。新たに挑戦する選手もなく、メジャー初戦に臨む日本勢は4人と、やや寂しい状況で奮闘した。
34歳で迎えた今季、158センチの小柄な体をフルに使ってスイングの速度を上げ、飛距離を伸ばした。ボギー発進となった直後の11番(パー5)では2打目をグリーン近くまで運び、続く一打をピンまで1メートルにつけて挽回のバーディー。これを含めてパー5の4ホールを全て取った。
昨年のメジャー最終戦、エビアン選手権では最終日を2位で迎え最終組で戦った。10位に終わったが「経験は自信になっている。(今は)エビアンの時より進化している」と話す。オフの合宿で今大会のコースも回るなど準備も周到。ベテランが、強豪の中で気を吐いている。