【舩越園子の目】首位リード、最終日はピンクシャツ?
「米男子ゴルフ・マスターズ・第2日」(6日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
マスターズ2日目に単独首位に立ったのは27歳のパトリック・リード。ストレートな物言いのせいか、周囲から「毒舌家」「ビッグマウス」と呼ばれたりもしている。
2週前のマッチプレー選手権の際はフリードロップを認めなかったルール委員の裁定に不満を抱き、「それは僕がタイガー・ウッズではないからか?」と怒声を上げ、ちょっとした騒動になった。
ウッズに憧れていたリードはジュニア時代から試合の最終日には赤いシャツと黒いパンツ姿でプレーしてきた。ウッズそっくりの格好で米ツアー5勝を挙げ、「次はメジャー優勝」と意欲を燃やしてきた。
それなのに今週はウエア契約先の意向に従い、最終日はピンクのシャツを着るという。リードとウッズは同じスポンサーとウエア契約しており、「ウッズ復帰に沸く今年のマスターズではサンデー・レッドシャツはウッズだけにしたいというのがスポンサーの意向では?」と米メディアは見ている。そうだとすればリードが気の毒に思えるが、承諾したのはリードのウッズに対する敬意の表れだろう。
たとえレッドシャツがピンクシャツになろうともグリーンジャケットを目指すことに変わりはない。ピンクのリード、頑張れ!
(在米ゴルフジャーナリスト)