松山、突然の左手痛再発も「しのげた」 18位浮上で無事予選通過
「米男子ゴルフ・マスターズ・第2日」(6日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
29位から出た松山英樹(26)=LEXUS=は4バーディー、3ボギーの71と伸ばし、通算イーブンパーで首位と9打差の18位に浮上し、4大会連続で決勝ラウンドに進出した。74と落とした初出場の小平智(28)=Admiral=は通算1オーバーの23位で予選通過。池田勇太(32)=フリー=は77と崩れて9オーバー、宮里優作(37)=フリー=も77で10オーバーとなり予選落ちした。66をマークしたパトリック・リード(米国)が通算9アンダーで単独トップ。3年ぶり出場のタイガー・ウッズ(米国)は75と落とし、通算4オーバーの40位で予選を通過した。
着実に、じわじわと順位を上げた。「大変な一日だったけど、よくしのげた。パットは入ってくれたので良かった」。浸るほどの感慨こそないが、松山の表情にはすがすがしさも垣間見えた。
大会の疲労からか、2月初旬に痛めた左手親指付け根付近に再び痛みが出た。3番パー4で2打目をピンそば10センチにつけ、この日初バーディーを奪った直後に飯田光輝トレーナーを呼び寄せて左手の状態を確認。4番のショットを打つまでの間、左手首から肩にかけてケアをした。
「前の2試合では痛くなかったけど、久々に痛くなったのでちょっとびっくりした」。3月中旬のアーノルド・パーマー招待で6週間ぶりに実戦復帰し、今大会が3戦目。消えたはずの痛みがまた生じた。
逆境の中、この日アンダーパーで回ったのは松山を含めて16人。パー5の4ホール中、3ホールでバーディーを奪った。痛み自体は軽視できないものの、難関コースを71で回った。ラウンドへの影響は否定し「この痛みはゴルフを棄権するほどじゃない。大丈夫」。悲願のグリーンジャケットを目指し、強気で戦う姿勢を強調した。
「(この日のアンダーパーは)良かったけど(トータル)アンダーパーで終わりたかった。切り替えて、いいプレーがしたい」。首位とは9打差。猛チャージで、残り2ラウンドに逆転をかける。