【舩越園子の目】マキロイに悲願4冠へのキーマンあり
「米男子ゴルフ・マスターズ・3日目」(7日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
3日目に7つスコアを伸ばし、首位と3打差の2位へ浮上したロリー・マキロイ。6番(パー3)では、もう少しでホールインワンの好打でピン20センチに付けるなどアイアンショットはキレキレだった。8番ではチップイン・イーグル。「とてもラッキーだった」と運にも感謝した。15番、18番でしっかり沈めたバーディーパットは「完璧だった」と自画自賛した。
表情に覇気が溢(あふ)れ、ゴルフに自信が漲(みなぎ)り、運にも恵まれれば怖いものなし。そんな不動の強さをオーガスタで発揮しているマキロイの陰には、実は一人のキーマンがいた。
マキロイは米ツアーで「パットの名手」と呼ばれてきたブラッド・ファクソンと3月にフロリダで9ホールをともに回り、パットのアドバイスを受けた。「それがヒントになった」ことが、直後のアーノルド・パーマー招待でのほぼ1年半ぶりの復活優勝につながり、勝利の感触を抱いてオーガスタ入りしたことが「とても大きい」。
マスターズで優勝すれば生涯グランドスラム達成となる。歴史の陰には必ずキーマンがいることを思うと、タイムリーにキーマンに出会い、いい流れに乗っているマキロイが優勝しそうな予感がしている。
(在米ゴルフジャーナリスト)