「女子ゴルフ・スタジオアリス女子オープン・最終日」（８日、花屋敷ＧＣよかわＣ＝パー７２）

　鈴木愛（２３）＝セールスフォース＝が３バーディー、１ボギーの７０で回り通算１０アンダー、２位の葭葉ルミ（２５）に４打差をつける快勝で国内ツアー出場２試合連続優勝、通算７勝目を挙げた。アマチュアの安田祐香（１７）＝兵庫・滝川二高＝が通算イーブンパーの７位。３年ぶり予選通過を果たした堀奈津佳（２５）は８１と苦しみ、通算１４オーバーの５９位だった。

　強い。鈴木は今季、出場４試合で３位、２位、優勝、優勝と、目標の３勝に早くも王手をかけた。最終１８番パー４、３打目のアプローチはカップ上１・５メートル。このウイニングパットを難なく沈めると、両手を広げ、しかし表情はやや控えめで喜びを表現した。

　満面の笑み、とまでいかなかったのは１６番で「１メートルちょっと」のバーディーパットを外すなど、「５０点」という反省もあったから。もはや勝つだけでは満足できないレベルに達しつつある。

　前週は米メジャー、ＡＮＡインスピレーションで７６位に沈んだ。「今は予選通過できるかどうか」と世界での自身の位置を痛感したことが、鈴木のゴルフに厚みを加えた。

　２年連続賞金女王へ上々のスタートとなった今シーズン、やはり外国勢が大きな壁となりそう。「なかなか太刀打ちできない」と言いつつ、「私は気持ちが強いので『絶対負けない』と思ってやってます」と言う鈴木。豊富な練習量と強いメンタルに国際経験も加え、快進撃はまだまだ続く。