星野64で首位発進 ハーフで2つのイーグル奪い初優勝へ最高の滑り出し
「男子ゴルフ・パナソニック・オープン・第1日」(19日、茨木CC=パー71)
プロ3年目の星野陸也(21)=フリー=が2イーグル、4バーディー、1ボギーの64で回り、茨城・水城高の大先輩である片山晋呉(45)=イーグルポイントGC=と並んで首位発進した。持ち味の飛距離に安定感が加わり、プロ初優勝へ最高の滑り出しを見せた。1打差の3位に木下稜介が続き、石川遼はイーブンパー57位と出遅れた。
星野が満点スタートを飾った。前半の13番パー5で残り219ヤード、木の隙間から3番アイアンで狙った第2打をピンそば30センチに寄せる圧巻のイーグル。18番パー5では残り224ヤードの2打目を4番アイアンで1・5メートルにつけ、「記憶にない」と話すハーフ2個目のイーグルを奪った。
前半に「31」という想定以上のハイスコアをマーク。ただ、ここで調子に乗らず、「リセットしてイーブンの気持ちでいこう」と冷静に臨んだ後半は2バーディー、ノーボギーで首位に立った。
飛距離300ヤード超を誇る一方、昨季のフェアウエーキープ率は46・11%(96位)と安定感を欠いた。昨秋、賞金ランク3位のC・キム(米国)から助言を受け「筋肉や体幹の大事さに気付いた。『スイングだけじゃダメなんだ』って」と、オフは筋力強化と下半身を意識したスイングの練習を重ねた。
積み上げた努力はスコアに結び付きつつあり、星野は「まずは1勝。イーグル率1位も取りたい」と鼻息荒く、言葉に力を込めた。