永峰初V 優勝決定パット外しPO突入も冷静に制した「目標は2勝目」

 「女子ゴルフ・フジサンケイレディース・最終日」(22日、川奈ホテルGC富士C=パー71)

 プロ5年目の永峰咲希(22)=ニトリ=が悲願の初優勝を果たした。6バーディー、1ボギーの66で回り、通算10アンダーで首位に並んだ菊地絵理香とのプレーオフに突入。2ホール目でパーをセーブし、決着をつけた。松森杏佳、上田桃子が通算8アンダーで3位。勝みなみ(19)=明治安田生命=は通算7アンダー5位だった。

 待ちに待った瞬間は、あっけなく訪れた。18番を使ったプレーオフ2ホール目。永峰は先に10メートルから2パットのパーで終え、2メートルのパーパットを残していた菊地が外した時点で初優勝が決まった。

 駆け寄ってきたツアー仲間の葭葉、幡野と歓喜の抱擁。「自分が想像していたより何倍もうれしかったです。(菊地さんのパットが)外れた時は『か、勝ったのか』って心境でした」と感慨に浸った。

 首位に3打差5位からスタートし、16番までにボギーなしの6バーディー。1打リードして迎えた最終18番は、左上8メートルから2パットで優勝決定だったが、ファーストパットを2メートルオーバーし、返しも外して痛恨のボギー。菊地とのプレーオフにもつれ込んだ。

 「動揺したけど、リードがあったからこそプレーオフに持ち込めたと前向きに考えた」

 16年から3年連続でシードを守っているが、昨季は賞金ランク47位と不振だった。そこでオフに一念発起しスイング修正に取り組んだが、参考にしたのが九州出身プロの先輩にあたる古閑美保の「練習マットから打つのも十分に練習になる」というアドバイス。昨オフに比べ倍の1日600~700球を地元の練習場で打ち込み、その努力が今大会で結実した。

 28日に23歳の誕生日を迎える。この優勝は少々早い自分へのバースデープレゼントでもあり「いい時に優勝できてよかった。次の目標はもちろん2勝目です」。屈託のない笑みを浮かべて、さらなる飛躍を誓った。

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