石川遼 連続ボギーの大ピンチから即修正 連続バーディーでカムバック4位発進
「男子ゴルフ・日本プロゴルフ選手権・第1日」(10日、房総CC房総=パー72)
2年ぶりのツアー優勝を目指す石川遼(26)=CASIO=が6バーディー、2ボギーの4アンダー68で回り、宮里優作らと並び4位発進した。ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)が8バーディー、ボギーなしの8アンダー64で首位。2打差の2位に姜庚男(韓国)、さらに1打差で中島徹が続いた。今季2戦目の71歳、尾崎将司は85で143位に沈んだ。
ナイスカムバックだった。インから出た石川は16番パー3でティーショットを右へ曲げた。木越えの第2打でグリーンを捉えたが、5メートルのパーパットを外してボギー。17番も第1打を右のラフへ押し出して連続ボギー。一気に崩れそうなピンチを迎えた。
ともに28位に終わった直近2大会ではここからの修正が効かなかったが、今週は違った。「昨日までの練習(の成果)で今日はミスの原因が分かった」と18番でスイングを調整してバーディーを奪うと、1番は297ヤード先のフェアウエーを捉えて連続バーディー。「16、17番のミスを引きずらなかったのがよかった」。続く2番は1打目を再び右ラフへ打ち込みながら、10メートルをねじ込んで3連続バーディーを奪った。
石川はミスの原因についてこう説明した。
「自分の一番の悪いクセは、空振りすることはないのに、なぜかボールに当てにいってしまうこと。それが出ると曲がり出す。今日はそれに気がつくことができ、18番でなんとか修正して、1番で完ぺきに修正できた」
首位に4打差4位発進。今大会は過去1度しか予選通過がなく、相性がいいとはいえないが「相性うんぬんではなく、どんなコースにでも、自分のもっている引き出しの中で対応していくことが大事。明日も新たな気持ちでやるだけ」と目線を上げた。