「男子ゴルフ・日本プロ選手権・第２日」（１１日、房総ＣＣ房総＝パー７２）

　４位から出た石川遼（２６）＝ＣＡＳＩＯ＝は２バーディー、６ボギーとスコアを落とし、通算イーブンパーの１８位に後退したが、２０１１年大会以来２度目の予選通過は果たした。ブレンダン・ジョーンズ（オーストラリア）が７４とスコアを落としたが通算６アンダーで首位を守った。２打差の２位に２連覇を目指す宮里優作、永野竜太郎、谷口徹、稲森佑貴に、Ｙ・Ｅ・ヤンと姜庚男の韓国勢が並んだ。

　暗い表情がすべてを物語っていた。石川はボギーが３連続を含む６個。相性が悪い日本プロでは、１２位だった１１年以来２度目の予選通過こそ果たしたものの「見ての通りです。ひどかった」と目線を下げた。

　前日の１０日は「（課題のショットに）不安がなくなってきた」と“覚醒”を口にしたが、この日は一日中曲がった。９番ではティーショットが左の木を越えてしまい、第２打はフェアウエーに出すだけ。このホールをボギーとしてから、負の流れが加速した。

　「昨日は下半身でリードしてきて打てた。今日は体が開いて（ボールに）当たっているだけ。真っすぐに打とうとする力が働くと曲がる。悔しいけど、正直何も（修正は）できなかった」

　ホールアウト後は練習場に直行し、入念にスイングチェックを行った。「今は下半身のリードで手の返しを使わず打つことに取り組んでいる。今日の（乱れた）状態は必ず通る道」。目指すものは見えている。あとは体に覚え込ませるだけだ。