鈴木愛 初日から首位譲らず連覇 「我慢」のゴルフ最終18番で決めた
「女子ゴルフ・ほけんの窓口レディース・最終日」(13日、福岡CC=パー72)
昨季賞金女王の鈴木愛(24)=セールスフォース=が72で回り、通算8アンダーで初日からの首位を守り、大会2連覇を果たした。今季3勝目で通算8勝目。1打差の2位に菊地絵理香とアン・ソンジュ(韓国)が入った。
3人がトップに並んで迎えた最終18番。鈴木が残り83ヤードからの3打目をピン1メートルにつけた。「外すと(プレーオフにいっても)もう勝つことはできないだろうと思って打った」。バーディーパットを沈め、シーズン3勝目を挙げた。
左膝と左手首、特に手首の状態は悪く、不安たっぷりのスタートだった。雨中のラウンド。3、5番とバーディーを先行させたが、8、12、15番での3ボギーで、一時は逆転を許した。菊地の連続ボギーで再び首位に並ぶという、めまぐるしいV争いだった。
前週のワールドレディース・サロンパス杯は終盤に逆転されて2位だった。「スコアの伸ばし合いより、我慢大会の方が得意。先週は優勝できなかったが、苦手なコースで最後まで我慢するゴルフができたのは自信になった」と胸を張った。
母・美江さん(47)はデビュー当時、1000ccの国産小型車を運転。ともに全国を転戦した。今もツアーに帯同してくれ、毎朝おにぎりを作ってくれる。母に2年連続の母の日Vをプレゼントした。