久保田が単独首位 地の利生かしてベスト67「マネジメントもバッチリ」
「男子ゴルフ・デイリー後援・関西オープン・第3日」(19日、小野東洋GC=パー72)
アマチュアの久保田皓也(東北福祉大3年)が6バーディー、1ボギーのこの日のベストスコア67で回り、通算10アンダーで単独首位に立った。ツアー出場3試合目の20歳が、史上4人目のアマチュアでのツアー制覇に挑む。1打差の2位に前日首位の時松隆光、さらに1打差の3位に大会連覇を目指す今平周吾が続いた。石川遼は3オーバーの48位だった。
なんとも落ち着き払ったアマチュアだ。久保田は連続バーディーで飛び出すと、16番でカラーから15メートルをねじ込んで再加速。17番パー3でも伸ばして首位を捉え、18番は7メートルを沈め、3連続バーディーフィニッシュで単独首位の離れ業だ。
地の利もある。神戸市内の実家から車で40分の距離で、兵庫・滝川二高時代の3年間、キャディーのアルバイトをしていたのがこのコース。「よく知っているのでグリーンは読みやすいし、マネジメントもバッチリです」と胸を張る。
ただ、この日ベスト67をマークし、首位に立ったことには「まぐれのパットが入ってくれました。ビックリ、まさかです」と浮かれるそぶりは皆無だ。
何しろ過去2度のツアーではいずれも予選落ち。今回も「プロとラウンドして勉強すること」が目的という。
アマチュアの最終日最終組は、昨年の日本オープンで2位に終わった金谷拓実(東北福祉大)以来。久保田は「緊張するでしょうけど、それより明日も有名プロと回れるので、実力を出し切れたら満足です」。この無欲がむしろ東北福祉大の先輩、松山英樹が達成して以来4人目(ツアー制施行後)のアマチュアVを予感させる。