岡山絵里 プレーオフ制しプロ初優勝 素顔は「超せっかちな関西人」
「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・最終日」(27日、関西GC=パー72)
岡山絵里(21)=ニトリ=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算13アンダーで並んだ勝みなみ(19)=明治安田生命=とのプレーオフを制してプロ初優勝を手にした。プレーオフ1ホール目でパーをセーブし、ボギーとした勝を下した。勝は鹿児島高1年だった2014年のKKTバンテリン・レディース以来で、プロ転向後は初となる2勝目を逃した。2打差の3位に鈴木愛ら4人が入った。
18番でのプレーオフ1ホール目。決めれば初優勝のパーパット、50センチを「むっちゃ緊張した」とバリバリの大阪弁で振り返った岡山。それでもこれを真ん中から沈めて、LPGAツアー218人目となる優勝者の仲間入りを果たした。
意外にも大阪出身者は岡山が3人目(過去には平田充代、高須愛子)。“準”地元の兵庫開催とあって、家族や友人ら多数の前での初Vに「良かったー」と笑顔を見せた。
今回で5度目の最終日最終組で、昨年は9度トップ10入り。それでも頂点には手が届かなかった。「今年、優勝できなかったらずるずるいきそう」と、勝負の年と位置付けた。
だからこそ、人見知りで恥ずかしがり屋と自認するが、パッティングの弱点解消のために鈴木愛やイ・ミニョンらに勇気を振り絞って助言を仰いだ。おかげで「ミスパットが減って自分なりに成長してきた」と実感する。
特に1番。2打目をピン上2メートルにつけ、この難しい下りのパットを見事に決めたことで流れをつかみ、最後まで「動じなかった」という強い気持ちで戦い抜くことができた。
「超せっかちな関西人」と話す。ただプレーオフは「何ホールでもやろう」と、そこはプロゴルファーであることを優先した。腹の据わった、立派な勝利は今後の躍進を予感させる。