日大出身の堀川 今季自己最高3位発進!母校のアメフット醜聞「悲しい」
「男子ゴルフ・日本ツアー選手権・森ビル杯・第1日」(31日、宍戸ヒルズCC西C=パー71)
プロ4年目、堀川未来夢(25)=Wave Energy=が4バーディー、ボギーなしの67をマークし、首位と1打差の今季自己最高3位で発進した。アメフット部の悪質なタックル問題に揺れる日大のゴルフ部出身。「少しでも良いニュースを届けたい」と“汚名返上”の躍進を約束した。重永亜斗夢と韓国の金亨成が66で回り、首位に立った。
堀川が好機の山を築き上げた。「すごく安定していた」とうなずく1打目のフェアウエーキープ率は64・29%(12位)、パーオン率83・33%(6位)。迷いのないショットで好スコアを引き出した。
「飛距離20ヤード増、精度アップ」を掲げ、オフは徹底的にショットを磨いた。努力は数字で表れ、ここまで飛距離は昨季比6・6ヤード増、フェアウエーキープ率は同比5・63%増。「飛距離も伸びてアイアンとドライバーの精度も良くなっている」と自信を深めている。
奮起する材料がある。母校・日大のアメフット部の問題に心を痛め、「悲しいですね」とポツリ。アメフット部は、相撲部、ゴルフ部と並んで日大を象徴するような存在だ。苦しい思いを胸の内に押し込めるように、堀川は「日大の一つでも良いニュースを届けられれば」と言った。
25歳の若武者が見据えているのは、上位でも優勝争いでもなく、その先にある「初優勝しかない」。国内三大大会の頂点に立ち、重く、苦しい空気に包まれた母校に華々しい吉報を届ける。