高3・安田アマVへ2打差追走 藍さんにならい史上6人目快挙へ「どこまで行けるか」

 「女子ゴルフ・サントリー・レディース・第3日」(9日、六甲国際GC=パー72)

 アマチュアの安田祐香(17)=滝川二高3年=がこの日4アンダー、1ボギーの69とスコアを伸ばし、通算12アンダー、首位と2打差の3位につけた。首位は通算14アンダーの比嘉真美子(24)=TOYO TIRES、1打差2位に木戸愛(28)=ゼンリン=が続いている。

 やはり「宮里藍」を冠する大会らしい展開となった。首位の比嘉は宮里さんを大尊敬する沖縄出身プロであり、2位の木戸は東北高校の後輩。そして、安田だ。2003年のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでの優勝により高校生プロとなった宮里さんにならい「できれば」と、史上6人目のアマチュアVに照準を合わせる。

 安田にとって、地の利も大きい。小学校時代から「この試合より後ろのティーから」、何度もラウンドしてきたコースだ。

 序盤、ショットが乱れ、1番パー5では3打目をグリーンオーバーしながら、返しのアプローチをカップインさせてのバーディー発進。

 18番では7メートルの、上からのスネークラインを完璧に読み切っての、バーディーフィニッシュと、12アンダーには「ビックリしてます」と言いながらも、コースを知り尽くした強みがスコアメークに直結している。

 大会前にはアマチュアの出場選手と宮里さんの座談会が開かれ、「ボギーを打っても“ドアを閉めるイメージ”で、切り替える」という助言が心に残った。11番で、ティーショットがバンカー、目玉となる不運でボギーも「ちょっと(宮里さんの助言を)考えました」と引きずることなく上位に食らいついた。

 最終日。「今の実力でどこまでいけるか試せますね」。見た目はおっとり。しかし緊張どころか、自己分析は「超強気」の17歳が世間をあっと言わせても、全く不思議ではない。

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