成田美寿々 藍さんパワーで逆転V 激励に応えプレーオフ制した「運命ですかね」
「女子ゴルフ・サントリー・レディース・最終日」(10日、六甲国際GC=パー72)
成田美寿々(25)=オンワードホールディングス=が6バーディー、ノーボギーの66で回り、通算16アンダーで並んだ有村智恵とのプレーオフを4ホール目で制し、昨年7月以来の通算9勝目を手にした。3位から出たアマチュアの安田祐香(17)=滝川二高3年=は73とスコアを落とし、通算11アンダーの13位に終わった。
成田は「運命ですかね。怖いくらい」と笑った。プレーオフ4ホール目、1・5メートルのバーディーパットを沈めて2015年以来の大会2勝目を飾った。
今年から大会アンバサダーに就任した宮里藍さん、プレーオフを戦った有村と、実は先週に都内で食事会を行い、大会での健闘を誓い合ったという。
成田にとって、尊敬以上の思いを持つ宮里さんのパワーを、食事会だけでなく、この日も存分に受け取った。スタート直前にハイタッチをしてもらいバーディー発進。13番ホールで「藍さんに手を振ったら『行ってらっしゃい』って言ってくれた」。ここから4バーディーで首位に並び、プレーオフでも「頑張っといで」の激励に、見事応えての優勝だ。
もちろん成長も感じている。パー3の6番はピッチングウエッジで、16番は7番アイアンで、いずれも「OK」につける切れ味鋭いアイアンを披露。今年2月に米ツアーに出場した際、トレーニングを重視する海外選手を目の当たりにした。「日本人は体格で負けているのに、やらないでどうするの」と一念発起。シーズン中は月1回ペースだったジム通いを今季は週1にした。「合計76ホール、最後まで集中できたのはそのおかげ」という。
「平均バーディー数1位と年間5勝」。今の成田なら十分、達成可能な目標だ。