横峯さくらが自己ベスト2位 “婦唱夫随”で開花宣言「主人のおかげ」
「米女子ゴルフ・ショップライト・クラシック・最終日」(10日、ストックトン・シービューGC=パー71)
7打差20位から出た横峯さくら(32)=エプソン=が1イーグル、8バーディーで自己ベストを更新する61をマークし、通算15アンダーで米ツアー自己最高の2位に入った。23歳のアニー・パク(米国)が63で通算16アンダーに伸ばしツアー初優勝。上原彩子は3アンダー55位、野村敏京は2アンダー61位だった。
プレーオフに備えて練習していた横峯に、その可能性がなくなったことが知らされた。それでも表情には暗さはない。「1日5アンダーを出そうと話していた。(通算で)クリアできているし、本当に良かった」と白い歯をのぞかせた。
全てがかみ合った自己最少の「61」だった。アイアンショットが次々とピンに絡み、前半は31。13番からの3連続バーディーなど長いパットも神懸かったようにカップに沈んだ。10番でピンに近い側の難しいバンカーにつかまっても巧みに寄せてしのぎ「ボギーを出さなかったことも良かった」とうなずく。
苦しいシーズンに光が差し込む好成績だ。日本で通算23勝の実力者も、昨季は7戦連続予選落ちを喫するなど米ツアーのシードを更新できず。プロキャディーに断られることが増え、「それならおれがやる」とメンタルトレーナーで夫の森川陽太郎氏がバッグを担ぐようになった。
当初は慣れない仕事に悪戦苦闘したが、この日はラインを的確に読むなどキャディーが板についてきた。「一緒に戦うことができた。10アンダーは主人のおかげ」。今季米ツアー3戦目でシード復活へ大きく前進。二人三脚に勢いを得て、14日からの次戦に向かう。