松山が優勝戦線残った!首位と9打差も「最低の勝負のライン」
「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第2日」(15日、シネコックヒルズGC=パー70)
46位で出た松山英樹(26)=LEXUS=は2バーディー、2ボギーの70と伸ばせず通算5オーバーのまま。順位は26位に上がったが、首位との差は9打に広がった。ダスティン・ジョンソン(米国)が通算4アンダーで単独トップ。小平智と初出場の星野陸也はともに18オーバー、秋吉翔太は19オーバーで予選落ち。タイガー・ウッズ(米国)も10オーバーで決勝ラウンドに進めなかった。
松山は最後に安どの息を吐いた。最終18番パー4。残り197ヤードの2打目をピン上4メートルに付け、難度の高い下りのパットを流し込むと、「最後のバーディーですごく救われた」と柔らかな笑みを浮かべた。
我慢のラウンドだった。1番でいきなり3パットのボギー発進となったが、3番では1打目を深いラフに入れながら、3・5メートルのパーパットを辛うじてねじ込んだ。7番パー3で2メートルのパーセーブを失敗しても、粘って崩れず、踏みとどまった。
序盤以降は風が弱まり、「やりやすかった」という。フェアウエーキープ率86%、パーオン率78%とショットは上々。ただ、好機と言える場面は少なく、グリーン上は全体86位の合計32パットと苦戦。「(パットの調子は)どうなんですかね。分からないです」と不満顔。落とさなかったが、伸ばせなかった。それが、悔しかった。
唯一アンダーパーで首位を快走するD・ジョンソンとは9打差ながらも、「最低の勝負のラインにはいると思う」と優勝戦線の背中は見えている。「まだ天気次第でどうなるか分からない」と言い、「崩れないというより、伸ばさないとチャンスはない。一つでも(差を)縮められるように」と前を向いた。