高山が急浮上4位 腰に筋膜リリース注射18本で強行出場「手段選ばない」
「男子ゴルフ・ダンロップ・スリクソン福島オープン・第2日」(22日、グランディ那須白河GC=パー72)
デイリースポーツ紙「ツアープロはこう打ってる!」でおなじみの高山忠洋(40)=スターツ=が4連続を含む今季自己最多7バーディー(2ボギー)を奪い67をマークし、通算7アンダーで初日41位から首位と2打差の4位に急浮上した。持病の腰痛を軽減しようと開幕3日前に筋膜リリース注射18本を打って強行出場。V戦線に割って入ってきた。池田勇太、小林正則、山岡成稔の3人が通算9アンダーで首位に並んだ。
高山は「無我夢中でした」とおどけた。インスタートの12番から2、3、3、1メートルと面白いようにピンに絡めて4連続バーディー。17、18番でもバーディーを奪い、同組の川村に「(前半9ホールは)パーが1個しかないですよ」と言われ、「あ、ホンマや」。それほどまでに眼前の一打に注力していた。
前戦の日本ツアー選手権森ビル杯は腰痛で途中棄権。今大会開幕3日前には愛知の自宅から大阪まで出向き、筋膜リリース注射を18本も打った。加えて初日からは飲み薬、座薬のダブル処方で痛みを和らげている。
「試合に出るためには、もう手段を選ばない。だから、ここに来たからには優勝争いをしたかった」
痛みも苦しみも、すべては勝ってこそ報われる。7年ぶり頂点を力ずくで奪いに行く。