「女子ゴルフ・アース・モンダミンカップ・最終日」（２４日、カメリアヒルズＣＣ＝パー７２）

　首位から出た成田美寿々（２５）＝オンワードホールディングス＝が５バーディー、ボギーなしの６７で回り、通算１７アンダーで逃げ切った。サントリー・レディース以来の今季２勝目で通算１０勝目。大会連覇と２週連続優勝を狙った昨年の賞金女王の鈴木愛は６６と猛チャージをかけたが、３打差の２位。６７を出した岡山絵里が通算１３アンダーで３位に食い込んだ。

　圧勝だった。成田は最終１８番で２０センチのウィニングパットを沈めると、両手を広げて万歳をし、静かに喜びをかみしめた。

　単独首位で出て５バーディー、ボギーなしの６７。最後まで持ち味の攻撃ゴルフを展開するため「２０アンダーで首位を走る仮想のトップを追いかけた」という。その結果が猛追してきた鈴木に３打差をつけての逃げ切りＶ。「すごく自信になった」と喜びを口にした。

　初優勝が地元千葉で１２年富士通レディースなら、区切りの通算１０勝目も千葉開催。「自分でも持っているなと思う。今週はギャラリーの声援がすごく、背中を押されるとはこういうことと実感した」と感慨に浸った。

　同じ８５期生で通算９勝の鈴木よりも先に１０勝目を達成。賞金ランクもトップの鈴木に約３２４５万円差の２位に急浮上し、初の賞金女王も視野に入る。「これからはそれも意識しながら戦いたい。２人で盛り上げられたらいい。まずは３勝目です」。名実ともに日本選手のエースへ、また一歩近づいた。