片山晋呉 プロアマ問題 招待客に声がけなくグリーン上でパッティング練習
男子ゴルフの片山晋呉が27日、ツアー大会前のプロアマ戦で一般の同伴プレーヤーが不愉快に感じる態度をしたとされる問題で、謝罪会見を行った。
この日、国内男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)が都内で定例理事会を開き、片山の処分を検討。すでに5月30日に30万円の罰金が科されていたが、追加で厳重注意となった。
調査によると片山は当日、集合場所に一番最後に現れ、カートではハウスキャディーとの会話に終始。招待客(A氏)に自ら声がけをすることがなかったという。さらに、グリーン上で同伴アマがパッティングをしている最中にティーを3つ程度投げ、それをカップに見立てて練習したという。
個人的な練習はアマチュアの了解を得ることが求められており、今回、片山がそうした行為をすることがなかったこともあって、A氏は憤慨。次のホールへ向かう際も片山がパッティング練習を継続したことから、A氏は片山プロに対して「早く上がってきて下さい」と声をかけた。ここで、片山プロは前の組がまだティーショットを打っていないことに気づき、「まだ前の人がいるんだ」と独り言のように発言。これに対し、A氏が「なんで呼びつけるんだ」というように聞こえたと思ったとされる。
調査では片山の侮辱的な行動、暴言は一切認定されず、その場で「すみません」と謝罪したという。だが、A氏はこれまでの一緒にラウンドしたツアープロのホスピタリティーが高かったので今回も期待は高かっただけに、気分が不安定となりプレーは中止となった。
この日は理事会終了後、片山は青木功会長、石川遼副会長兼ジャパンゴルフツアー選手会長とともに騒動後初めて公の場で会見。冒頭、青木会長が「ご招待者、本大会に関わられた全ての方に対し、改めてお詫び申し上げます」と語ると、片山も神妙な面持ちで深々と頭を下げた。
片山は5月30日に行われたツアー選手権森ビル杯のプロアマ戦で、同組だった招待客が不愉快と感じる態度を取り、プレーが中止となった。その後、片山は招待客や大会協賛社に直接謝罪したことを報告した上で、当面はトーナメントの出場を自粛する意向を明らかにしていた。