比嘉真美子 婚約の“勢”で 急浮上「相撲の集中力、勉強になっている」
「女子ゴルフ・ニッポンハムレディース・第2日」(7日、アンビックス函館C上磯C=パー72)
30位から出た比嘉真美子(24)=TOYO TIRES=が1イーグル、4バーディー、ボギーなしの66をマークし、首位に2打差の4位に急浮上した。大相撲の幕内勢との婚約が明らかになって以降、初の試合でいきなりの優勝争い。最終日は文字通り勢いに乗って、自ら逆転の祝福優勝を果たす。テレサ・ルー(台湾)、アン・ソンジュ(韓国)が通算8アンダーで首位に並んだ。
逆転優勝へ絶好の位置を死守した。雨と寒さと風。比嘉が3つの悪条件を乗り越えて、この日のベストスコア66をマークした。「ターニングポイントになるホールでバーディーを取ることができてリズムに乗れました」。抜群の飛距離を生かしてパー5の6、9番でバーディー、イーグル。一気に波に乗った。
大相撲の幕内勢との婚約が明らかになったばかり。通常とは違う雰囲気の中での試合だったが、気に掛ける様子もなく淡々とプレーした。「報道があったのは先週ですけど、婚約から1年ほどたっているので、気持ちは変化なく落ち着いてできました」と話した。
アスリートである婚約者の存在は大きい。プレー時間が長いゴルフとは対照的に相撲の勝負は数秒でついてしまう。この点では大きな違いがあるが「相撲の一瞬にかける集中力、気持ちの持っていき方はものすごく勉強になっている」。9番のイーグルは研ぎ澄まされたショットでピンまで208ヤードを2オンさせた結果。一瞬にかける集中力を発揮した。
最終日に逆転での今季2勝目を目指すが、将来的な目標は賞金女王。「自分のキャリアの中で賞金女王というものは絶対取りたい。今はまだ足りない部分があるけど、まず今年は心技体をレベルアップしたい」。その前に目先の1勝。相撲同様に前だけを向いて進んでいく。