松山英樹「いいところなかった」パット不調で出遅れ110位…決めたのは1度だけ
「男子ゴルフ・全英オープン・第1日」(19日、カーヌスティ・リンクス=パー71)
メジャー初制覇を目指す松山英樹(26)=LEXUS=は1バーディー、5ボギーの4オーバーで110位と大きく出遅れた。タイガー・ウッズ(米国)らと同組で注目を集めたが、パッティングが不調だった。池田勇太(32)は1アンダーで18位と好発進。宮里優作(38)はイーブンパーで32位、米ツアーで初優勝した小平智(28)=アドミラル=と日本ツアーで賞金ランキング1位の時松隆光(24)=筑紫ケ丘GC=は、ともに1オーバーで50位と予選通過を狙える位置につけた。
グリーン上は小さくしぼんで見えた分、あえて自らを鼓舞するかのように胸を張ってフェアウエーを歩く姿が目を引いた。その歩みの速さに、新キャディーは小走りを挟みながらついて行く。
松山は2~3メートルのパットをことごとく外した。7度のうち、決めたのは1度だけ。カップをそれるたびに、ため息が聞こえてきそうなほど大きな背中を丸めた。
「いいところがなかった」。ホールアウト後に発した第一声通りの一日だった。同組のウッズは10メートル超のバーディーパットを沈めるなど、彼を目当てに集まった大観衆を何度も沸かせた。「いいところで回らせてもらったのに、いいところを見せられなかった。タイガー、いいプレーしてていいなぁと眺めていた」
ただ、「最後の方にいいショットは打てていた」と振り返ったように、巻き返しへ向けた意欲は失っていない。自分のリズムを取り戻しさえすれば、一気に順位を上げることも可能だ。