松山英樹、上々4差16位発進 0ボギーも本人冷静「2日目次第」
「男子ゴルフ・全米プロ選手権・第1日」(9日、ベルリーブCC=パー70)
メジャー初制覇を目指す松山英樹(26)=LEXUS==は2バーディー、ボギーなしの68で回り首位と4打差の16位で発進した。池田勇太も16位。小平智は71で62位、今平周吾は72で83位、時松隆光は73で100位、宮里優作は76で144位と出遅れた。ゲーリー・ウッドランド(米国)が64をマークして首位発進した。
このところ不振が続き、今大会開幕前も「予選落ちすると思う。期待しないで」と話していた松山。しかし、初日はフェアウエーキープ率71・4%、パーオン率67・7%とショットが好調で、落ち着きを取り戻した。
インから開始し、序盤はバンカーに入れるなどピンチもあったが、粘ってパーを続けた。17番で2メートルに寄せて初バーディーを奪ってからは、ほぼ危なげなし。同組の人気者、ファウラー(米国)が伸ばすのを淡々と見つめながらパーを積み重ね、ボギーなしで回り終えた。
7月の全英オープンなど英国2連戦はいずれも決勝ラウンドに進めず、予選カットのなかった前週のブリヂストン招待は優勝スコアまで16打差開いた39位。生命線であるショットの距離感が合わず、笑顔も消えていた。毎週のようにドライバーを替えるなど、試行錯誤が取りあえず奏功したようだ。
もっとも、上々の初日だったとはいえ、本人は満足していない。「メジャーの初日としてはいいスコアだと思うが、アイアンは評価するまでもない。フェアウエーから打っているだけで、チャンスにもついてないし」と、あくまで冷静だ。
前週も、初日は3アンダーとまずまずだった。「2日目にいいスコアで回れたら、残りのことを考えたい。まだ(上位争いは)何も考えないです」。第2ラウンドが復調への試金石になる。