ウッズ6位浮上!あるぞ逆転V「バーディーどんどん決めないと」
「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第3日」(11日、ベルリーブCC=パー70)
第2Rの残りと第3Rが行われた。松山英樹(26)=LEXUS=は第3Rで3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの73と崩れ、通算イーブンパー63位に後退した。池田勇太と小平智はともに通算2アンダー45位。今平周吾、時松隆光、宮里優作は予選落ちした。全米オープンを2連覇したブルックス・ケプカ(米国)が通算12アンダーで首位。タイガー・ウッズ(米国)が5バーディー、1ボギーの66で6位に浮上した。
42歳になったウッズが完全復活へ、首位との差を4打に詰めて最終日を迎える。第2Rの残り11ホールと第3Rの合計29ホールを、休憩を含め10時間がかりでプレー。「すごく疲れた。肉体面だけでなく、暑くて精神面も大変だった。長い一日だった」と汗を拭ったが、その口調は心地よさそうでもあった。
19位から出た第3Rは3連続バーディーを奪うなど前半でスコアを4つ伸ばす。ただ後半は全てパー。17番パー5は6メートルに2オンしながら3パットで「あれが悔やまれる。あと2打は伸ばせた」と悔しがった。
腰の大手術などで長く戦列を離れたが、今季から本格復帰。7月の全英オープンでは一時首位に立ち、最終的に6位に入った。引き連れるギャラリー数は誰よりも多く、存在感では既にツアーの主役の座を奪回。あとは優勝を待つばかりだ。
メジャー14勝は全て3日目に首位に立っての逃げ切り。今大会で逆転Vを果たせば、生まれ変わった新しい姿を見せることになる。「コースコンディションが軟らかい。グリーンも止まりやすいから、バーディーをどんどん決めないといけない」。最終日は赤と黒を基調にしたスタイルでプレーするのが恒例。タイガーチャージを見せて18番でトレードマークの大きなガッツポーズをつくれば、これ以上の復活劇はない。