上井邦裕「運が良かった」念願初Vへ2位発進 好相性の大会でリベンジだ
「男子ゴルフ・RIZAP・KBCオーガスタ・第1日」(23日、芥屋GC=パー72)
ツアー未勝利の上井邦裕(35)=三好CC=が2イーグル、4バーディー、2ボギーの66で回り、W・J・リー(オーストラリア)らと並んで首位と1打差2位につけた。65の金庚泰(韓国)が首位。昨年優勝の池田勇太は68で12位、2年前の覇者の石川遼は32位。プロアマ戦での不適切な応対のためツアー大会出場を約2カ月半自粛し、今大会が復帰戦の片山晋呉は4オーバー118位と出遅れた。
好相性の芥屋GCで上々のスタートを切った。昨年2位の上井がパー5の6番と9番でイーグルを奪うなど、66の好スコアをマークして2位。ただ好調ではないようで「運が良かった。まだ初日なんで」と冷静だった。
6番は残り180ヤードから8番アイアンでつけた4メートルを決め、9番も第2打を1・5メートルにつけて確実にカップに沈めた。不安があったパットの姿勢をわずかに深く前傾させ「程よく入ってくれた」と、ほっとした様子だった。
7月の試合で右膝半月板の損傷が判明。治療とともに「体のバランスを考えて」膝の周辺の筋肉を鍛えたのも好発進につながった。
この大会では2010年に2度のホールインワンを達成。シードから外れていた昨年は好成績をきっかけにシード権を取り戻した。だが、首位から出た最終日に逆転されたほろ苦い2位。取り返したいかと聞かれ「最終日にそういう気持ちになるように頑張る」と念願のツアー初勝利へ静かに闘志を燃やす。