小祝さくら、初Vあと一歩…プロ初のプレーオフで3度目の2位「次は優勝しかない」
「女子ゴルフ・ゴルフ5レディース・最終日」(2日、GOLF5CみずなみC=パー72)
“黄金世代”の小祝さくら(20)=ニトリ=が惜しくも初優勝を逃した。8バーディー、4ボギーの68をマークし、通算14アンダーで首位に並んだ申ジエ(韓国)と18番パー4を使ったプレーオフに突入。両者パーの1ホール目終了後に雷雲接近による中断があり、再開後の2ホール目でボギーをたたき、パーをセーブした申ジエに敗れた。申ジエは5月のワールドレディスサロンパス杯に続く今季2勝目、日本通算17勝目を挙げた。
涙はなかった。プレーオフ2ホール目、小祝はピン手前15メートルのバーディーパットを3メートルオーバー。返しが入らずボギーとすると、直後に申ジエがパーをセーブした。悲願の初優勝を元世界ランク1位に阻まれ「申ジエさんは圧がすごかった。一度やってみたかったプレーオフをできて、いい勉強になった」と悔しさを胸の奥にしまい込んだ。
プレーオフは高校時代の北海道ジュニアで経験があるが、プロは今回が初めてだった。1ホール目をパーで分けた直後の午後2時46分、雷雲接近による中断があり同4時20分に再開。その間はロッカールームで同学年の河本結、小倉ひまわりとフルーツを食べたり、長い靴べらで素振りをして過ごしたという。
「緊張はなかったんですけど、グリーンが重くてタッチが合わなかった。最後のパットはパンチも入った」
今季は中京テレビ・ブリヂストンとセンチュリー21で最終日を単独首位で迎えながら2位。この日はそれに続く3度目の2位で「次は優勝しかない。気持ちを切り替えて練習します」。必ずやこの悔しさをバネに変える。