「男子ゴルフ・ＩＳＰＳハンダマッチプレー選手権・第３日」（５日、鳩山ＣＣ＝パー７２）

　３回戦が行われ、深堀圭一郎（４９）＝フォーラムエンジニアリング＝が黄重坤（韓国）に４アンド３で勝利。今平周吾は星野英正を５アンド４で下し、池田勇太は高橋賢に４アンド３で勝って、それぞれ４回戦に進出した。昨年覇者の片山晋呉は藤島征次に敗れた。

　来月９日で５０歳になる深堀が１５ホール目で黄重坤を振り切った。「今日は出だしがひどかったけど、２番でバーディーで取り返すことができて、うまく流れに乗ることができて、いい感じになった」。３番以降はリードを保っての勝利を笑顔で振り返った。

　“１０日間連続プレー”だった。前週はフジサンケイクラシックで、月曜日の練習ラウンドから一週間出ずっぱり。今週の３、４日は諦めていた日本オープンの最終予選に繰り上げ参戦し、本戦出場切符をゲット。そしてこの日。超過密日程に「結果はいいけどさすがに疲れた」と話す顔に充実感が漂った。

　昨年１１月に左肘痛を発症。大リーグの大谷翔平と同じ「ＰＲＰ（多血小板血しょう）療法」や、その後のケアなどを経て今年６月下旬にツアー復帰して４試合目となる。

　「痛みもほとんど抜けて、いいゴルフができ始めたので、また新しい階段を上り始めたかなという期待感はある」。シニアツアー入りの年齢目前だが、レギュラーツアーのシード復帰を虎視眈々（たんたん）と狙う。