木下やった~初シード濃厚 8強入り賞金で計1400万超
「男子ゴルフ・ISPSハンダマッチプレー選手権・第4日」(6日、鳩山CC=パー72)
4回戦が行われ、プロ12年目で自身初のシード権獲得を目指す木下裕太(32)=フリー=がH・W・リュー(韓国)を6アンド5で下し、準々決勝進出を決めた。ほかの日本勢は今平周吾、正岡竜二、池田勇太がそれぞれ勝利してベスト8入りしたが、深堀圭一郎はショーン・ノリス(南アフリカ)に3アンド2で敗れた。
このホールを奪うと勝利が決まる13番パー5。木下がグリーン手前のラフから8ヤードのチップインイーグルを奪い、ベスト8進出を決めた。
「(最後)入ってくれて力が抜けました。これを勝てば初めてのシード権が…。考えないようにやるのが大変だった」
750万円以上の賞金獲得が確定。今季合計は1400万円超となり、初のシード確保が濃厚となり、声を詰まらせた。
07年にプロ転向。09年にチャレンジツアーで優勝するが「メンタルが弱く」予選会突破に失敗するなど“チャレンジ一筋”の期間が8年ほど続いた。昨年からようやくレギュラーにも出場できるようになり、今大会は6月の「ISPSハンダ燃える闘魂!チャレンジカップ」4位タイで出場権を獲得した。
準々決勝の相手は、ジュニア時代に同じ練習場で一緒にゴルフをしていた1歳年上の池田勇太だ。「小学生の頃からあこがれの人。胸を借りてやります」。さらなる賞金の上乗せを狙う。