「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯・第２日」（７日、小杉ＣＣ＝パー７２）

　プロ１３年目の有村智恵（３０）＝日本ＨＰ＝が激しい雨が降る荒天の中、６番のホールインワンによる１イーグルを含む２バーディー、４ボギーのイーブンパー７２でまとめ、通算４アンダー１１位。首位とは７打差ついたが、不可能を可能にするミラクルゴルフで２０１２年以来の大会Ｖ２を目指す。６６を出した申ジエが通算１１アンダーで首位。

　ミラクルショットでかろうじてＶ戦線に踏みとどまった。１５０ヤードの６番パー３。降りだした強い雨でカッパを着込んだばかりの有村が、ギャラリーを沸かせた。７番アイアンで振り切ったボールがピンの手前で２バウンドし、フックラインを転がってカップに消えた。

　後半インで２ボギーをたたいたが、このエースの貯金で逆転Ｖ圏内を死守。「カッパに着替えバタバタして打ったので、すごく気持ちを込めてという感じではなかったからラッキーでした。この雨の中で１打で終わるのはすごくありがたかった」と天に感謝した。

　有村にとってホールインワンは実にゲンがいい。今回が１１年スタンレー以来ツアー４回目で、そのスタンレーでは同一日にアルバトロスも達成して優勝ゴールに飛び込んでいる。「自分が“持っている”と言えるには、今週優勝しないと。まだ２日目ですし、ホールインワンがいい思い出になるよう４日間頑張りたい」。浮かれることなく足元を見据えた。