「女子ゴルフ・ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン・最終日」（２３日、利府ＧＣ＝パー７２）

　前日から順延された第２ラウンド残りと最終ラウンドが行われ、大江香織（２８）＝アルパイン＝が通算１０アンダーで２季ぶりのツアー通算３勝目を挙げた。１打差２位から最終ラウンドに臨み４バーディー、１ボギーの６９で逆転した。２打差の２位は佐伯三貴、アン・ソンジュ（韓国）。

　大江は過去の自身の優勝争いの傾向を分析していた。「前半にバーディーをポンポン取ると崩れた。前半は静かに。チャンスがきたら行こう」と、前のめりにならないよう気を配ったという。

　波が来たのは８番。６メートルの大きく曲がるラインを読み切ると９番も２メートルを決め、連続バーディー。１０番で後退したが、１４番で佐伯と入れ替わり単独首位に立った。「優勝を意識した」。１７、１８番はラフにつかまったが冷静に対処し、最後は３０センチに寄せてのバーディーで余裕を持って締めくくった。

　３勝目を「夢のよう」と表現する。プロデビューはこの大会だった。利府ＧＣに挑むのは今回が１０年連続１０度目だった。描いた通りに逆転し「信じられない」を連発する大江。母の裕子さんは「随分成長した」と目を細めた。