ささきしょうこ、通算10アンダーで涙の逆転V!精神的疾病完治へ…確実な1歩
「女子ゴルフ・スタンレーレディース・最終日」(7日、東名CC=パー72)
3位から出たささきしょうこ(22)=日本触媒=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算10アンダーで逆転優勝。16年の大東建託いい部屋ネットレディース以来のツアー2勝目を挙げた。首位から出た新垣比菜は5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回ったが、全美貞(韓国)と並び1打差2位にとどまった。永峰咲希、岡山絵里、黄アルム(韓国)が通算8アンダー4位に入った。
苦難の時を乗り越えて、やっとつかんだ2勝目だった。ささきは17番で3メートルを沈めてバーディー。並んでいた新垣を突き離した。18番で短いウイニングパットを沈めると、感極まって涙を流した。
一昨年7月の大東建託で悲願の初優勝を果たした後、めまいや吐き気に襲われるようになった。医療機関の診断は自律神経失調症など精神面からくる疾病。昨年は試合の途中でプレーができなることもあり、後半戦だけで3回棄権した。
今週も不安は消えていなかったが、前夜はチームのメンバーと不安への対処法を話すと、不思議と心が落ち着いたという。
「私以外にも私に優勝してほしい人たちがいると思うと心強かった。苦しかった時期を乗り越えて優勝でき、メンタルが強くなったといえると思う」
ただ、病との闘いはまだ終わってはいない。「優勝してシードも気にしなくてよくなったけど、私はすぐ不安になる性格。それは何回勝っても変わらないと思う」。完治へ、この優勝で確実に1歩を踏み出した。